今日の授業はタイムトラベルなのじゃ
タイムトラベル?
そんなことできるんですか?
時の魔法を応用したのじゃ
ただし、今のところ行けるのは過去だけなのじゃ
とりあえず100年前ぐらいに行ってみるのじゃ!
出でよ!『タイム・トレイン』
これに乗って100年前に出発なのじゃーっ!
みんなを乗せたタイム・トレインは100年前ぐらいを目指して出発した。
出発すると同時に一瞬で景色が学園から森の中に変わった。
そして1人の生徒がトレインの進行方向直前に少女の存在を確認した。
あ、危ない、ぶつかるっ!!
タイムトレイン止まらず少女に突っ込んだ・・・
しかし衝突したはずの少女はかすり傷ひとつなくピンピンしていた。
あれ?衝突していない?
良かった・・
ほっと胸をなでおろす生徒たち
可愛らしい女の子ですね
照れるのじゃ💖
学園長のことじゃないです!
その時学園長は森の中にいた何かの存在を確認した
む、あの茂みに銀髪の悪魔がいるのじゃ
学園長が?
誰が銀髪の悪魔なのじゃ!
そうこう言っている間に、茂みから全身銀色の毛に覆われた悪魔が少女の前に現れた。
少女は恐れて立ちすくんでいる。
危ないっ!
学園長、助けに行きましょう!
これは過去なのじゃ
そして過去は変えられないのじゃ
で、でも・・・
黙って見ているのじゃ
恐れる少女の碧い目に映る銀髪の悪魔、ゆっくり少女に近づいて来る。
全身が銀色の体毛に覆われた悪魔の瞳に飛び込んできたのは1人の少年だった。
金髪の少年は少女を守るように悪魔の前に立ちふさがった。
勇敢な行動とは裏腹に足はガクガク震えている、しかし少年の金色の瞳は力強く輝いていた。
少年は少女に精いっぱいの笑顔で「は、はやく逃げるんだ」そう言った。
しかし悪魔は少女の逃走を待ってくれない。
銀髪の悪魔は少年に襲いかかった。
次の瞬間「ザシュ」と何かが引き裂かれる音がしたかと思うと、少女に大量の赤い血が降り注いだ。
全身が血で真っ赤に染まった金髪の少女は気を失った・・・
あれ?
学園に戻ってる?
いつの間にか学園長たちは過去から現代へと戻ってきていた。
あの後、どうなったんだろう・・
やはり2人とも悪魔にころされたんですかね
可哀そう・・
心配いらんのじゃ
少女は絶世の美女に成長したのじゃ
そうなんですね!よかった!
でもなんで学園長が知っているんですか?
さっき見たあの可愛い少女はわしなのじゃ💖
つづく
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