
今日の授業はキノコ狩りなのじゃ💖

学園長、キノコ狩りはいつもの裏山ですか?

今回行くのはキノコの国なのじゃ

キノコの国って体が大きくなるキノコや1upキノコがあるところですよね?

そうなのじゃ、噂では新種のキノコが発見されたのじゃ

新種のキノコ?

その名も「バストupキノコ」なのじゃ


学園長、私は帰りますね、お疲れさまでしたー

ちょっ、待つのじゃ!付き合って欲しいのじゃ

私には必要ないので、1人で行ってきてくださいね


1人は寂しいのじゃ・・・
仕方ないのじゃ、今回は諦めるのじゃ・・・

ちょっと待つのです!!
話は聞かせてもらったのです!


碧眼の美海なのじゃ、何でここにいるのじゃ?

私が監視役としてついて行ってやるのです

なるほど、お主も「バストupキノコ」が必要みたいなのじゃ

ち、違うのです!私はただ・・・

みなまで言わんでもわかったのじゃ💖
では出発なのじゃ!
学園長と美海は2人でキノコ王国に向かった。
そしてキノコ王国の入り口までやってきた。
入り口付近にはたくさんのキノコが生えていた。

キノコの胞子が充満しているのじゃ
吸い込むとキノコ人間になってしまうのじゃ

大丈夫なのです
この翼で周辺の胞子や菌をすべて無効化させるのです

美海は空気清浄機のような機能の翼を広げた。
彼女はメカ呪文の使い手なのである。

まるでプラズマクラスターなのじゃ

目の付け所がシャープなのです
美海の翼のおかげで無事キノコ王国に入国することができた。
そして学園長はキノコ王国の異変に気付く。

それにしても、ずいぶんと近代的になったのじゃ
以前に来たときはもっとファンタジーチックだったのじゃ
高層ビルが立ち並び、あらゆるものが機械化していたのである。

見えてきたのです!
あれが目的地のキノコキャッスルなのです!
キノコキャッスルとはキノコ姫が住むお城のことである。
キノコキャッスルもまた近代化していた。

キノコキャッスルに「バストupキノコ」があるのじゃな?
ワクワクが止まらない学園長。

・・・
あの中に居るキノコ姫に会いに行くのです
どこか歯切れの悪い美海。

わかったのじゃ!
で、どの土管に入ればいいのじゃ?
学園長はスーパーマリオの気分でやる気満々だ。

そんなものないのです、電車で10分なのです

つ、つまらんのじゃ・・
走ったり飛び跳ねたりしたかったのじゃ・・・
がっくり肩を落とす学園長。
2人はキノコキャッスル直通の電車に乗って目的地に向かった。

電車に揺られること10分後、2人はキノコキャッスルに到着した。
そしてキノコキャッスルの城主であるキノコ姫に会いに行った。

あれがキノコ姫・・・
ずいぶんと雰囲気が変わったのじゃ・・・

目の前にいたキノコ姫にはまるでファンタジーとかけ離れていた。
体の所々がアンドロイドのように機械になっていたのである。

彼女はメカ・マテリアルを体に取り込んでいるのです
メカ・マテリアルとはこの世界に7個しかないと言われているマテリアルの1つである。
マテリアルをうまく体に取り込んだものは強力な力を手にする。
その力は世界をも滅ぼすほど強大である。

ふむ、制御しきれず暴走しておるのじゃ
キノコ姫はメカ・マテリアルを取り込んだものの、その力を制御することが出来ずに暴走状態になっていた。

キノコ王国の変貌もそれが原因なのです
彼女からマテリアルを引き離してほしいのです
マテリアルを取り込み、その力を使いこなしている者をマテリアルマスターと呼ばれた。
そして体に取り込まれたマテリアルを引き離すことができるのはマテリアルマスターだけなのである。

お安い御用なのじゃ
そう言って学園長は呪文を唱えた。
するとキノコ姫の体から光る球体が出てきた。


あれが、メカ・マテリアル・・・
メカ・マテリアルとキノコ姫は完全に引き離された。
その瞬間、メカ・マテリアルの影響で機械化していたキノコ姫の姿が元に戻った。
そしてキノコ姫は正気を取り戻した。


キノコ姫、大丈夫なのじゃ?

あ、セレスティア様。
私は何を・・・
キノコ姫はメカ・マテリアルに取り込まれていた時の記憶が全く無かった。

もう大丈夫なのじゃ💖
学園長は事の経緯をキノコ姫に説明した。

ありがとうございます!
なんてお礼をしたらよいのでしょう

礼には及ばんのじゃ
それより「バストupキノコ」が欲しいのじゃ💖

「バストupキノコ」?
そんなキノコはこの国には御座いませんが・・・

隠しても無駄なのじゃ!
姫も「バストupキノコ」を使っておるのじゃろ?

私のは天然です・・・

なん・・・じゃと・・・
学園長は衝撃の事実を突きつけられる。

こらっ!美海っ!
どういうことなのじゃ!!
学園長は激怒して美海に怒鳴りつけた。
しかし、もうそこに美海の姿は無かった。
そしてそこにあったはずのメカ・マテリアルも無くなっていた。

あやつ、どういうつもりなのじゃ・・・
「バストupキノコ」の噂を流し、キノコ王国でキノコ姫のメカ・マテリアルを引き離すように仕向けたのは美海なのだと悟った学園長。

目的のものが無いなら長居は無用なのじゃ
そろそろ帰るのじゃ
切り替えの早い学園長。
しかし機械化が解け、来た時とは全く景色が大きく変わっていた。
来るときに乗ってきた電車なんてものも無くなっていたのだ。

キノコ姫、わしは帰りたいんじゃが・・・

あら、もうお帰りですか?
ではお帰りはあちらからです💖
そう言ってキノコ姫は土管を指さした。
つづく
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