最近、AI動画生成にハマっている筆者が、実際にプロンプトでどこまで動作やカメラの演出が指示できるのかを徹底検証してみることにしました!
使用した環境はいつも通り「Wan2.1 × EasyWanVideo(Native版)」+ ComfyUI。 プロンプトがちゃんと反映されているか、一つひとつ実験しながら結果を可視化していきます。
Wan2.1 × EasyWanVideo(Native版)について初めての方はこちらの記事をご覧ください。
今回の検証の目的
- 動作(アクション系)がプロンプトでどこまで指定できるか
- カメラモーションの指示はAIに通じるのか
- 成功例/失敗例を含め、実例を見ながら理解を深める
検証①:人物の基本動作リストアップ
以下のような「基本的な動き」をプロンプトで指示し、どれがしっかり再現されるか確認します。
動作プロンプト | 意味 | 結果 |
---|---|---|
walking | 歩く | 再現率 高 |
running | 走る | 再現率 低 |
jumping | ジャンプする | 再現率 低 |
dancing | 踊る | 再現率 中 |
sitting | 座る | |
standing | 立つ | |
waving | 手を振る | |
smiling | 笑う | |
turning around | 振り返る | |
pointing | 指をさす | |
clapping | 拍手する | |
sleeping | 眠っている | |
flying | 空を飛ぶ | |
crawling | はう | |
looking back | 振り向く | |
falling down | 倒れる |
実験結果は今後追記していきます!
検証②:カメラモーションのプロンプトリスト
動画生成において、カメラの演出は印象を大きく左右します。ここでは「カメラの動き」に関するプロンプトを検証します。
以下のような「基本的な動き」をプロンプトで指示し、どれがしっかり再現されるか確認します。
カメラプロンプト | 意味 | 結果 |
---|---|---|
camera pan left | カメラが左にパン(水平移動) | 再現率 無 |
camera pan right | カメラが右にパン | |
camera tilt up | 上にチルト(縦移動) | |
camera tilt down | 下にチルト | |
camera zoom in | ズームイン | 再現率 低 |
camera zoom out | ズームアウト | 再現率 無 |
camera tracking shot | 被写体に追従するカメラ | |
camera rotate | カメラが回転 | |
dolly in | ドリーイン(接近) | |
dolly out | ドリーアウト(遠ざかる) | |
steady cam | 手ブレなし安定カメラ | |
shaky cam | 手持ち風の揺れ演出 | |
first person view | 一人称視点 | |
overhead shot | 真上からのカメラ | |
wide angle lens | 広角レンズ風 | |
カメラ系は抽象度が高いので、効果のある書き方・組み合わせを検証予定!
実験方法
- すべて同じベース画像を使用し、動作/カメラモーションのみ変更
- 各プロンプトは単体と複合で検証
- 英語表記で統一(日本語や中国語は不安定なため)
- 使用ワークフロー:「15_Native_I2v.json」+アップスケール+フレーム補完
実験結果
動作:歩く
プロンプト
The girl walks forward. white background
動画サイズ 480×480
5回作成して3つがなんとか歩きました。
動画サイズ 720×720
動作:走る
プロンプト
The girl is running, white background,
動画サイズ 720×720
動作の「歩く」は成功率が高かったのに「走る」となると一気に成功率が下がりました。
動きが激しくなるので、画像の破綻が増えてしまいます。
動作:ジャンプ
プロンプト
The girl does a jump.,slow motion, white background ,
動画サイズ 720×720
「ジャンプ」も成功率が低かったです。ジャンプの動作はするものの、画像が破綻しているパターンが多かったです。
動作:踊る
プロンプト
The girl is dancing, white background,
動画サイズ 720×720
意外と成功率が高かったです。クオリティーはそこまで高くないですがそこそこ見れる動画になりました。ダンス系は”使える”動作なのでもう少し検証してみたいです。
下の動画は動画生成サイトKlingで作りました。
引き続き、検証を進めながらこの記事もアップデートしていきます。
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